あさひ総合病院（富山）　内科

当病院の担当する地域は、65歳以上の高齢者が人口の1/3以上を占めています。また、高齢者の一人暮らしが多い地域でもあります。高齢者の皆様方が“笑顔で、安心して暮らせる生活”を送っていただけますように微力ながら“そのお手伝い”ができればと考えています。
一般内科（総合診療科）では、日常よく出会う病気の発生予防と悪化防止に加え、介護予防・服薬量の減量・訪問診療にも一層力を入れ、治療・生活習慣の指導を行っています。

【介護予防】

下肢筋力の低下や膝、腰などの関節痛により、生活活動の範囲が制限されてしまうことがよくあります。思うように体を動かす事ができないなど、体の調子が悪くなったり、記憶力・判断力が低下する状態（フレイル）に至ることも珍しくありません。速やかにフレイルを発見し、可能な限り介護が必要な状況に陥らないように努めていきたいと考えています。

【服薬量の減量】

病気をいくつか抱えている場合、複数科を受診される方が多くいらっしゃいます。この場合、投薬量が10種類以上になることが珍しくありません。薬の副作用と服用の飲み忘れが多いという点から好ましくない状況が続いています。他科と相談をしながら必要最小量の内服で治療を実施することを目標にしています。

【訪問診療】

当科を通院されている高齢者の方の中には、認知症の進行や廃用が進み、自立歩行が難しく、同伴される家族・関係者もおられないため、通院自体が困難となっておられる患者さんも少なくありません。そのような方々に対して、生活背景、介護制度の利用状況などを考慮し、患者さん一人一人に合った訪問診療・訪問看護の提供を当科で行っています。

様々な事情で通院が困難となり、今後の治療に不安のある方は、ご遠慮なく、当科あるいは当院総合相談窓口にご質問・ご相談ください。

【日常よく出会う病気の発症予防と悪化防止】

　　生活習慣病を始めとする日常的によく見られる病気の投薬治療・生活習慣の改善指導を行っています。その中で特定の病気が新たに見つかったり、悪化することは、稀なことではありません。一般内科（総合診療科）で対応が難しい病気に関しては、初期診断・初期治療後に速やかに当院の専門医に紹介しています。

　　当院では大学からの非常勤医が務める専門内科が、『呼吸器内科』『膠原病内科』『神経内科』『循環器内科』『血液内科』『感染症科』の６部門あります。