2020年05月号 院内デイケアについて

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2020年05月号 院内デイケアについて

2020年05月号 院内デイケアについて

あさひ総合病院 認知症看護 認定看護師 秋山 浩之

高齢の患者さんは、入院されると限られた空間の中で終日ベッドの上で過ごすことが多くなります。自然と活動性は低下し、昼間でも寝てしまい、刺激のない生活を送ることで昼夜のリズムが崩れ、認知症が進んでしまうことがあります。また、環境の変化に伴うストレスが原因となる不安や混乱、体調の悪化や手術の影響などから、「せん妄」を発症することがあります。「せん妄」とは、一時的に認知症のような症状が出ることです。

当院では、その対策のために、院内デイケアを開きました。院内デイケアとは、入院患者さんにレクリエーションや体操などの活動に参加してもらう場所です。ぬり絵や季節に合わせた飾りの作成、体操、ゲームなどを行っています。この院内デイケアは「ひだまり」という名称で病院6階にあり、平日午後に毎日開催しています。そこに患者さんが参加することで、入院生活の活動性を上げ情緒の安定を図り、認知症の悪化やせん妄の予防・軽減を図ることができると考えています。

参加の患者さんから病室ではみられない笑顔で「楽しかった」との言葉がきかれ、夜間眠れるようになり、せん妄が軽減した方もおられます。これからも家にいるような環境を整え、支援をしていきたいと思います。

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