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あさひ総合病院 内科 橋本 優 医師
だんだんと気温の高い日が増えてきました。夏のイメージがある熱中症ですが、実は5月から発生報告があります。昨年度の熱中症による救急搬送人員数は富山県内で502人でしたが、そのうち5月は30人、6月は26人でした。
熱中症の発生には、同じ気温でも「湿度」が高いほど危険性が高く、身体が暑さに慣れていない時期には温度が低くても熱中症になると言われており、梅雨明け直後は特に注意が必要です。気温に関わらず、屋外での作業は、身体が慣れるまでの間は特にこまめな休憩と塩分の含む水分補給を欠かさないことが重要です。
年齢とともに「喉が渇きにくい」「暑さを感じにくい」「汗をかきにくい」など体温を下げるための反応が弱くなってきますので、喉が乾く前に十分な水分補給することが重要です。単純な水だけではなく、適度な糖を含む0.1~0.2%の食塩水(1Lの水に食塩を2つまみ程度と砂糖大さじ2-4杯)が望ましいです。炎天下で畑に出られる際には是非試してください。
炎天下で倒れている人を見かけたら、熱中症になっている可能性は非常に高いです。特に、意識がおかしい、立てない、けいれんしているなどの場合は重症ですので、急いで救急車を呼びましょう。
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