2020年08月号 便秘の解消法

文字サイズ

標準 拡大

0765-83-1160

外来受付:7:20~11:30 / 12:30~16:30

キービジュアル

お知らせ

  • コラム

2020年08月号 便秘の解消法

2020年09月号 コロナ禍での皮膚トラブル

あさひ総合病院 胃腸科 渕野 真代 医師

今年度から毎週月曜にあさひ総合病院胃腸科で診療を行っております、富山大学附属病院第三内科の渕野真代と申します。

当科外来には便秘で悩んでいる方が多く受診されます。高度便秘では循環器系死亡リスクが高まるという報告もあり、また便秘によるお腹の張りで生活に支障をきたす場合もあります。

まずは便の材料となる水溶性食物繊維を多く取ること、30分程度の運動をすること、また排便時の姿勢が便秘解消につながるとされています。排便時は和式トイレを使用するときの姿勢が最も好ましいと言われており、洋式トイレの場合は足台を使用するなど工夫すると良いかもしれません。

それでも改善しない場合は内服治療を行います。内服薬には①刺激性下剤(腸の運動を促す薬)、②便を軟らかくする薬がありますが、刺激性下剤は連用すると効きづらくなると言われています。便を軟らかくする薬を定期的に内服し、それでも便が出ないときに刺激性下剤を併用することをおすすめしています。

近年は複数の新薬が開発されており、これまでの下剤で効果がなかった患者さんでも、新薬を使うことにより便秘が改善する方も多いです。対象となる患者さん・効き方はそれぞれ異なっており、便秘にお困りの方、また現在の下剤であまり効果がない方は一度胃腸科にご相談ください。

一覧へ

採用情報

トップへ