2021年1月号 新型コロナウイルス禍 に思うこと

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2021年1月号 新型コロナウイルス禍 に思うこと

2021年1月号 “張公喫酒/李公酔”~ 新型コロナウイルス禍 に思うこと ~

院長 東山 考一

あけましておめでとうございます。昨年来のコロナ禍にあって、今年ばかりは新年の挨拶がはばかられる思いがします。まだまだ収束(終息)の兆しは見えませんが、 あさひ総合病院は今年も新型コロナ対応のみならず、一般診療も含めて皆様の健康に貢献して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

禅に“張公酒を喫すれば李公酔う”の語があります。“張さんが酒を飲んだら李さんが酔っぱらった”という内容です。どうして他人が飲酒して自分が酔うのか? 様々な解釈ができそうですが、私は次の2つを考えてみました。

1つ目は、私があなたであり、あなたが私であるから作為なく自他分別を捨てて相手と同じ境地になりなさい。交通や情報通信網が発達した今の世界にあっては、日本人もアメリカ人もインド人も関係なく人類全体が運命共同体であると解釈できそうです。

2つ目は、実は李さんも酒を飲んだので酔っぱらった、つまり李さんが酔ったのは張さんのせいではない。物事の因果をたどればその根底はたいへん複雑であり決して単一ではないとの解釈。

新型コロナに感染した人やその家族を蔑視するようでは、この苦境を乗り越えていくことはできません。こんなことを思いつつ、一日も早く大勢の仲間と一緒にお酒を飲んで酔ってみたいと願う今日この頃です。

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