2021年3月号 過活動膀胱の新しい治療

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2021年3月号 過活動膀胱の新しい治療

2021年3月号 過活動膀胱の新しい治療

   泌尿器科 釣谷 晋二 医師

 

以前にも小欄にて紹介しましたが、急におしっこがしたくなって我慢できない、おしっこが漏れてしまう状態を過活動膀胱と言います。従来、過活動膀胱の治療としては、内服薬、貼布薬などが使用されてきました。しかし今までの薬剤では効果が不十分であったり、副作用で薬が続けられなかったりする患者さんもおられます。

このような患者さんに対して、新しく用いられるようになったのがボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法です。以前よりボツリヌス毒素は、美容整形領域でシワ取りを目的に顔に注射して使用されてきました。ボツリヌス毒素は筋肉を弛緩させる効果があるので、膀胱の皮下に注射することによって膀胱の筋肉が弛緩し、急におしっこしたくなるような状態をおさえることができるとされています。以前は保険適応がないため、自由診療で行われていましたが、2020年より保険適応となりました。皮下注射の効果は4~8か月持続し、有効であった患者さんに対しては、効果がなくなれば継続して皮下注射を行います。

詳しくは、泌尿器科外来にてご説明させていただきますので、お気軽にご相談ください。

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