0765-83-1160

外来受付:7:20~11:30 / 12:30~16:30

キービジュアル

お知らせ

  • コラム

2021年8月号 ヘリコバクターピロリ菌感染症について

2021年8月号 ヘリコバクターピロリ菌感染症について

   胃腸科 村山 愛子 医師

 

今年度から毎週月曜日にあさひ総合病院胃腸科で外来を担当しております、富山大学附属病院第三内科の村山愛子と申します。
 胃腸科では、食道・胃・大腸などの消化管や、肝臓・胆嚢・膵臓の診療を行っています。胸やけ・食欲低下などの症状がある場合や二次健診では、上部・下部消化管内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を積極的に行い、早期の診断・治療を心がけています。上部消化管内視鏡検査では胃潰瘍・十二指腸潰瘍を指摘される方が多く、その原因は胃粘膜を刺激する鎮痛剤の多用や、ヘリコバクターピロリ菌感染が主です。ヘリコバクターピロリ菌感染では、慢性的に炎症が起きることで粘膜が萎縮し、感染が長期に及ぶと胃がんの発症リスクが高くなります。潰瘍の再発防止や胃がん発症リスクの低減のため、当科ではヘリコバクターピロリ菌の除菌治療も行っており、治療は1日2回・7日間の飲み薬で可能です。約2か月後に治療効果判定を行いますが、80%の方が1回目の治療で除菌成功できます。1回目の治療で除菌できなかった場合でも、違う薬に変更して再度治療を検討します。
 ただ除菌後も胃がん発症リスクがゼロになるわけではありませんので、定期的な内視鏡検査を行うことが重要です。胃がんは予防・早期発見が重要であり、検診を受診し異常があれば是非一度胃腸科にご相談ください。

一覧へ

採用情報

トップへ