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2021年11月号 心臓弁膜症について

2021年11月号 心臓弁膜症について

   循環器科 大島 央 医師

 

 今年度から毎週金曜日にあさひ総合病院循環器科で外来を担当しております、富山大学附属病院第二内科の大島央と申します。
 循環器科では高血圧をはじめとした一般的な疾患から心不全、不整脈、狭心症といった専門的な疾患まで、心臓・血管に関連したものを中心に診療を行っております。特に労作時の胸部の圧迫感や息切れの症状のある方に関しては心臓が原因となっている可能性がありますので、より詳しく検査を行い、速やかに治療に移れるように心がけています。
 循環器領域において近年注目されているのは心臓弁膜症の分野です。心臓には一方向にのみ血液を送るため4つの弁が存在します。それらの弁が加齢や動脈硬化により狭窄することや、感染症・心筋梗塞をきっかけに逆流を起こすことがあり、大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症などの病名で呼ばれます。心臓弁膜症は薬物治療で症状を軽減することができますが、根本的な治療は弁の置換や形成です。これまでは外科的な開胸術が中心となっていましたが、近年は低侵襲治療としてカテーテルでの弁置換や弁形成術(TAVI、MitraClipなど)が行われるようになり、比較的高齢者の方でも安全に治療を行うことができるようになりました。息切れや体力低下の原因が加齢ではなく心臓弁膜症の可能性もあります。症状のある方、一度受診してみてはいかがでしょうか。

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