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2022年2月号 残薬調整を知っていますか?

2022年2月号 残薬調整を知っていますか?

   あさひ総合病院薬剤科 川田 美和 薬剤師

 

 残薬(ざんやく)とは飲み忘れや飲み残しなどで余った薬のことです。薬剤師は残薬を確認し、医師に処方日数の調整を依頼します。これを残薬調整といいます。
 病院薬剤師の業務の一つに入院時の持参薬確認があります。きとんと服用されている方もおられますが、山のように残薬を持参される方もおられます。薬を毎日正しく服用することは簡単なことではありません。「うっかり飲み忘れ」や「種類が多くて飲めない」、「錠剤が大きくて飲みにくい」など残薬の原因は様々です。中には、薬を飲まなかったことで症状が改善せず、医師がさらに多くの薬を処方して残薬が増えるという悪循環に陥るケースもあります。薬剤師は、薬が余った理由をお聞きして、残薬の調整や正しく飲むための方法を考え、必要ならば薬の変更について医師に相談します。
 厚生労働省によると残薬の総額は年間およそ500億円にもなると言われ、社会的にも問題となっています。また、昨年の後発医薬品企業の不正発覚以降、一部の薬は出荷制限が続いており、品薄状態となっています。残薬調整することで不要な薬を減らすことは医療費削減につながり、限りある薬を大切にすることになります。
 残薬はありませんか?お困りの方は、お気軽にご相談ください。

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