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2022年10月号 新型コロナウイルス感染症について

2022年10月号 新型コロナウイルス感染症について

 あさひ総合病院 内科 福島 泰男 医師

〈症状の変化について〉

 皆さんご存じのとおり新型コロナウイルス出現から約3年経過し、その中でウイルスも変異しています。ウイルスの変異により症状も変化しています。最近のオミクロン株以降では、発熱、咽頭痛、咳などの風邪症状が主体となり、症状だけでは風邪と区別することはほとんどできません。画像でも典型的な肺炎像を認めることは少なく、コロナ感染をきっかけに、元々ある病気が悪化する場合や体力低下で食事が取れなくなり脱水、栄養不良などで入院となる場合がほとんどです。また、50歳代以下の方で基礎疾患のない方は軽い風邪症状がほとんどで、高校生から30歳代の方は無症状も珍しくありません。

〈治療の変化について〉

 軽症の方は風邪症状に対する治療薬(解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬)を使用することになりますが、症状が気にならなければ内服を行う必要はありません。また肺に慢性的な病気があるなど特別な理由がない限り抗生剤を使用する必要は全くありません。重症化を防ぐ効果のある薬として登場した「パキロビッド」と「ラゲブリオ」についてですが、基礎疾患のある方や、重症化リスクの高い高齢者の方に処方しています。

〈陽性者の届出について〉

 陽性者の届出方法も変わってきています。18歳以上64歳以下の方で、市販の抗原検査キット(国承認のもの)で陽性となった軽症から無症状の方は、インターネットで富山県陽性者登録センターに登録し自宅療養が可能です。登録の際には対象要件を確認の上、登録すると便利でしょう。

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