あさひ総合病院　認知症看護認定看護師　秋山　浩之

　９月２１日は「世界アルツハイマーデー」です。１９９４年「国際アルツハイマー病協会」（ＡＤＩ）が、認知症への理解をすすめ、本人や家族への施策の充実を目的に制定しました。また、９月を「世界アルツハイマー月間」と定め、世界各国で啓発活動が行われています。

　わが国では２０２５年には、６５歳以上の高齢者の５人に１人が認知症になると見込まれ、その数は７００万人と推計されています。誰にとっても認知症は身近なことになっています。みなさんの認知症に対する理解が深まり、本人や家族だけでなく、誰もが日々安心して暮らせる社会を地域で実現することが望まれます。

　認知症にならないため生活習慣病の予防に努め、普段から趣味をもつようにしましょう。また、認知症への備えも必要です。自分や家族だけで悩みを抱え込まないよう、もし自分が認知症になったらどうして欲しいか、周りの人に伝えておくことも大切です。この機会に、認知症を自分事としてとらえ、認知症について考えるきっかけになれば幸いです。

　当院では認知症の啓発活動の一環として、９月１１日～２２日まで正面入口にて、認知症に関するポスターの掲示やパンフレットの設置をしております。時間は限られますが、認知症看護相談も予定しておりますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。