あさひ総合病院 循環器科医師 上野 陽平
「脚が疲れやすい」「周りの人と同じ速さで歩けない」「脚が痛くて途中で休む」「足先が冷たくて眠れない」。これら全てを年齢のせいにしていませんか?末梢動脈疾患という病気の症状かもしれません。動脈硬化によって脚の血管が狭くなり、時には詰まってしまうことで、足先に十分な血液が届かなくなる疾患です。重症化すると足先が紫色になり、強い痛みを伴い、最悪の場合は壊死して感染症を引き起こし、足の切断が必要になることもあります。命に関わるケースもあるため、早期発見がとても大切です。
治療は手術が必要になる場合もありますが、カテーテルで治療可能な場合も多いです。直径約2mmのカテーテルを使用し、翌日から歩くことが可能です。そのため脚の変化を治療後すぐに実感できる方も多くいらっしゃいます。
当院では脚の血流を測定する検査を実施し、末梢動脈疾患の診断を行っています。必要に応じて、適切な治療が受けられる専門施設をご紹介しています。ぜひ一度、皆さんの脚のお悩みをお聞かせください。
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