あさひ総合病院 内科医師 福田 晋平
加齢とともに免疫力が低下すると、子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスが再び活性化し、「帯状疱疹」として現れることがあります。80歳までに3人に1人が罹患(りかん)するとされており、かかった人について見聞きした人も多いと思います。
症状は皮膚の発疹や水ぶくれとともに、強い痛みを伴うのが特徴です。10~20%の方が「帯状疱疹後神経痛」として発症後も長期間にわたり痛みに苦しむとされています。高齢になるほど重症化や合併症のリスクも高まります。
これらはワクチンによって予防することが可能です。今年度から65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳と101歳以上の方を対象に帯状疱疹ワクチン接種が定期接種となり、公費補助が適用されるようになりました。これにより、自己負担額を抑えて予防接種を受けることができます。
帯状疱疹は「かかってから」ではなく、「かかる前」の対策が肝心です。将来の痛みや不安を減らすためにも、この機会にワクチン接種をご検討ください。
詳しい対象者や接種方法については、当院又は接種可能医療機関までお問合せください。
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