あさひ総合病院 内科医師 岡宮 拓夢
皆さんは、健康のために心がけていることはありますか。運動や食事、睡眠を思い浮かべる方が多いと思います。実は最近、それらと同じくらい「人とのつながり」が健康に大切だと分かってきました。
年齢を重ねると、退職や病気などをきっかけに、外出や人と話す機会が少なくなることがあります。社会とのつながりが弱くなった状態は「社会的フレイル」と呼ばれ、心身の衰えの始まりとなることが知られています。
でも、特別なことを始める必要はありません。近所の方とあいさつを交わすこと、地域の行事や健康教室に参加すること、家族や友人と一緒に食事をすること。そんな何気ない時間が、心と体の元気につながります。これは高齢のだけのお話ではありません。仕事や子育てで忙しい世代の方も、スマートフォンだけでなく、誰かと顔を合わせて話す時間を大切にしてみてください。若いうちから人とのつながりを育むことは、将来の健康への大切な財産になります。
地域の元気は、一人一人の元気から生まれます。今日交わす「こんにちは」のあいさつや久しぶりの電話一本が、自分や誰かの笑顔につながるかもしれません。小さなつながりを、これからも地域みんなで大切に育んでいきましょう。
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